FMV NF-50WはCeleron® M430(1.73GH)でOSがVistaのモデルです。
重いOSにシングルコアで元々動作が遅い訳ですがここ一年位非常に遅くなってやってられん(起動で5分など)と、持ち主の方から相談を受けました。
メモリーは最初から2GBの最大搭載モデル(販売店Ver)なので、残る作業はOSのサービス削減やHDDアクセスの最小化などいわゆるVista向け設定で軽量化と、HDDのSSD化、そしてCPUの換装が挙げられますが、今回はなるべく抑えめの費用でコストパフォーマンスを高めるということでVistaの軽量化設定を行った上でCPUをBIOS認識が可能な範囲で充分安価なT2300に換装しました。
以下はメーカー品に対する改造情報になります。メーカーは一切の推奨も保証もしていません。同様にカネイチでも保証は一切しておりません。参考にされる場合は自己責任でどうぞ。
軽量化の目安は特に遅くなる毎月のWindows更新の際に、ダウンロードで行われるウィルススキャンやインストールと通常操作などの並行処理の重複時に極端な遅さにならないようにです。
まずオリジナルの認識状態です。
セレ430ではプロセッサ3.6
BIOS認識状況
さて、分解です。
このモデルは裏面でHDDとバッテリー、DVDドライブ、本体のネジを外したら、表でキーボード上の化粧パネルを外します。
外すとパワーボタンカバーを外すネジへアクセスできます。
パワーボタンカバーを外すと内部のヒンジ固定とキーボードへのアクセスが出来ます。
キーボードは両面テープ張りなのでゆっくり剥がします。
キーボードを外してモニターの信号コネクタ、無線LANアンテナを外します。
ちなみに手前に見えている白い帯がキーボードを固定していた両面テープです。
ヒンジネジを外すとパネルを分離できます。
パネル分離をしたらパームレストの固定ネジも外して本体を上下で分割します。
こんな感じでメインボードが現れます。
中央のファンの上がヒートシンクなのでファンの固定ネジを緩めてヒートシンクを外すとCPUが現れます。
左がCPUソケットに挿した交換後のT2300です。交換はソケットの固定ネジ回転でpin固定を外します。
右のCPUがオリジナルのセレ430でお役御免です。
位置関係はこんな感じ。ヒートシンクを付ける前に放熱グリスを塗布します。
グリスを押し伸ばすようにヒートシンクを置いて4本のネジで固定してからファンを固定して完了です。
全部組み立てたらまずはBIOSで認識状態を確認します。
OSは初回起動でCPUのドライバを読み込むので再起動します。
改めてタスクマネージャとシステム画面でCPU名とCPUコア2つの認識を確認。
パフォーマンス情報のCPUは3.6→4.6に向上
実際の体感は遅くなりにくいのが大きなメリットです。この年代のモデルはVistaの欠点が最も目立った時代ですが、2コア品の中古CPUで法人の事務処理なら充分使えるレスポンスまで回復します。