PCを構成する部品の中で消耗劣化がわかり易い部品の代表に
電源とマザーの電源回路に配置されている平滑用電解コンデンサがあります。
カネイチで使っていたPCの電源故障と予備電源として入手した故障電源で
そのコンデンサのパンクが出たので紹介します。
エバーグリーンEG-350RT
購入は確か2009年の暮れか2010年でしたが予備保管しており実稼動は2012/4からでした。
稼動期間は2012/4〜2014/3の約2年x10hr/day=7300hr位
負荷はH61マザー+i3-2100+オンボードビデオ+HDD2台+8GBメモリー
負荷は低めで使用時間もまだ少ないので意外と短寿命でした。
故障時の状況はWindowsのBSODで、前日まで特に異常は無かったシステムが
急激に不安定になりました(安定システムなのでBSODは一度でも異常の感覚です)。
こういうとき直感的にハードが変だ....と感じるのが前職からの経験かもしれませんが、
2度目のBSODの直後にBIOS画面で止めてマザーコネクタ部で電源波形を観測すると
3.3vのスパイクノイズがやたら大きい
コンデンサパンクと読んで分解です。
シリコン固定を剥がすと2個のコンデンサが膨れていて
そのコンデンサは3.3vラインの平滑用です。
基板を取り出して問題のコンデンサを外して交換品と比較。
生産月は2009/8とあります。
交換後はこんな感じ。
再度PCに組んで3.3v波形を確認するとこんな感じでスパイクノイズがぐっと小さくなって
システムも安定を取り戻しました。
念の為HDDはチェックDiskを掛けて終了。
マウスコンピューターMUS-250FN-5RX
頭の中が電源モードになったので引き続き故障品として入手したTFX電源の修理をします。
部品取りとして入手した故障品(電源入らず品)ですが
修理して状態が問題なければ今後の故障修理時の問題切り分け用に使えるので、
開いてみるとコンデンサが膨れてます。
これは先の電源と違うコンデンサと交換になりましたが
膨れたコンデンサはATX電源EG-350RTで交換したものと同じTEAPO品で
生産時期も近く2009/4でした。
こちらの規格は10v/2200μfが2本で交換で重要な直径は10mmです。
偶然でしょうけど.......ホント短寿命です。
交換終了後は正常動作に回復です。